2018年08月04日

現場で原木伐採と出荷の実態見学をしました

会員の知り合いに素材生産をしている方がいらっしゃるというので、

酷暑のなか大変お忙しいところ、お邪魔して伐採現場からみた出荷の実態をお聞きしてきました。

原木の実際の価値や作業にかかわる森林整備の要点など。

この事業社さんは、補助金を一切入れずにスギ林1町歩で最低50万以上を山主還元とのこと。

原木をみると、ほとんど手が入っていなかったのでC級以下が多くみられます。

行政や森林組合とは一味ちがう情報を本音で伺うことができました。

 

 ・スギは50〜60年以上立派に育ってもトビ腐れが入りやすいので出荷の樹齢は大事。

 ・スギ林の天然更新でも十分な雑木が育つので植林していない。

 ・丁寧に育てていないスギは大径でも価値がない。

 ・作業道を丁寧に作っても継続して価値あるスギが出荷できなければ無意味。

 

何を目的に森林整備をしていくか再考させられるおはなしでした。

会員の山をごらんいただく機会をもつことにしています。

森林整備のありかたを考える良い機会でした。

 

 

1台1千万円の運搬車に乗って現場へ向かいます。
輸入スポーツカーよりも高価な乗り物、スバラシイ!

 

 

やがて前方に開ける伐採現場。
道はバックホウで作ったのかと思いきやグラップルで作ってしまうとのこと。
いちいち重機のバケットに変えたりしないで済ますのだそうです。

 

中腹にはプロセッサーが。
この後、わざわざ稼動して玉切りとハイ積みを実演していただきました。
大感謝です。

 

 

周辺に散らかっているおが屑(ソーチェーン屑?)を見ると、綺麗な切り屑になっているので、
刃の研ぎ頻度を聞くと・・・「わが社は元々刃物機械販売なので・・」
どおりで切れるはずです、機械のメンテナンスにはプロのこだわりがあったようで。
枝落とし刃も綺麗に研がれていました。

 

 

 

休憩時間に原木の品質や価値の実際、機械の活用法など教科書に載らない
現場ならでのノウハウをじっくりとお聞きしました。
そばに集めたスギで腐れの入った一本を梢まで観察しても外見から腐れはわかりません。
一本一本で判断するよりも、土や地形によってそこに生えた集団で判断するらしいいです。
この業者さまは立ち木を買って伐採・出荷しています。

 

 

休憩後にプロセッサーの実演開始!
講習会などで覚えるのですか?と聞いてみたのですが、
メーカーから扱い方の説明をされたあとは自分で覚えるとのこと。
使いこなすのはそんなに大変ではないようです。 
とはいうものの自分はとても無理。

当初はチェーンソーで玉切りしていたそうですが、これを入れてからは
だれも手切りをしなくなったらしく、たまに機械修理で動かないときは
手切り作業に社員から苦情がでるそうです。

 

 

動画が見られる方は注目してください。
玉切りの途中で薄く輪切りしているのは、腐れがないところまで小口をカットしています。

 

 

玉切りした材はグラップルで作業車に積み込みです。
道作りもこのグラップルでやってしまう!
沢を渡る橋、法面補強、軟弱路盤改良も丸太でやってしまうので確かに
グラップルのほうが作業は早いかもしれません。

ちなみに、伐倒はチェーンソーで手切りしたあとグラップルで押し倒していました。
そのため、伐倒方向はすべて同一にされています。

作業車への積み込みはとても丁寧に注意して揃えていました・・・・その訳は・・

 

作業車を運転しているのが高齢の社長だからでしょう!
お忙しい中、大変おせわになりました。

posted by 森林整備自主研究ラボ at 14:43| Comment(0) | 三助山土場整備